ダウン症の症状と合併症

ダウン症という言葉を聞いたことがある場合でも、具体的に何なのかということまでは知らないという場合が多いのですが、ダウン症は正しくはダウン症候群といい、生まれつき21番目に該当する染色体が1本多い、つまり3本存在するために引き起こされる症状です。

染色体異常によって起きる疾患の中で、最もよく起こっているだけでなく、よく見られる特徴があり、21番目にあたる染色体が3本存在することで、精神の発達に遅れが認められたり、独特な顔立ちをしていたり、多発奇形が認められる症候群です。

ダウン症という名称の由来は、イギリスの眼科医の名前であるJ.L.H.ダウンの名前からきているといわれていますが、ダウン症には根本的な治療方法というものが存在しないため、治療を行う場合には対症療法が採用されていて、ダウン症の場合の平均寿命はおよそ50歳と伝えられていますが、この年齢より高くなっても、元気に生活を送っている場合が多数存在しています。

ダウン症の症状で気になるのは学校など教育機関に行ったり、仕事をしたりできるのかということですが、学校に通うことは可能ですし、学校を卒業してから仕事に就いているという場合もたくさんありますし、性格が明るく穏やかな場合が多いため、場の空気を和ませてくれるような存在になるケースが少なくありません。